2013.07.03
図面の寸法公差
多くのメーカーさんの部品の生産ラインの立ち上げ、工程設計、治具設計をさせて頂いていると気になる事があります。
それは「図面の寸法公差」です。
図面を見させて頂くと、どこに取り付く部品であるか?組み付けられる相手物が何か?どのような機能をするのか?が大体分かります。
その様な視点で図面を見させて頂くと、過剰品質な寸法公差や面粗度が記載されている事があります。
設計者は安全を求めて図面を描きますので、公差を厳しくしたくなる気持ちは十分に理解出来ますが、公差によっては加工で使用する工具が大きく変わったり、工程が変わってしまい製造コストが上がってしまう事があります。
製品の機能を理解しながら寸法公差を確認し、類似品の公差と見比べたり、同等品の他メーカーの公差等も比較対象とされると良いと思います。
試作段階で図面の変更依頼を申請すれば、図面を変更頂ける場合が比較的多いので、疑問に思う公差がある場合は早い段階で設計者にご確認される事をお勧めします。