2013.06.17
設備レイアウト
製造業に必要な設備のレイアウトは、製造コストと非常に密接な関係があるため重要事項であります。
いろいろな現場を見させて頂き、「本当にこの機械の間隔が必要なのだろうか?」という所をお見かけする事があります。
事情を聞くと「故障時の部品交換の為に空けている」との事。
考えられる故障であれば、必要最低限のメンテナンススペースを確保する事は必要ですが、“10年に一度起こるか起こらないか”の故障の為に機械間を空けておくことは非常にムダな事です。
もしその故障が起きたら、機械を少しずらせば対応出来るのであれば、間隔は空けておかない方が良いでしょう。
なぜなら、設備の間隔を大きくしてしまうと、それだけ作業者の歩行距離が伸びてしまい、サイクルタイムや生産性に影響を及ぼしてしまいます。
たった3歩の距離でも、一日300個作るラインでは900歩の距離となるからです。
そしてムダな機械間を詰めていけば、余分に機械が入るスペースが生まれ、現状の作業者で一台余分に機械を回す事が出来る可能性もあります。
工場に機械がいっぱいで設備を増やす場所が無いために、新規受注を断念したり工場の増設を検討される事があります。
設備レイアウトをCADで細かく検証し、何パターンもシミュレーションすれば、より効率の良い工場となります。